象革財布に使われているエレファントレザーと一般的な革財布に使われている牛革。牛革は革製品の代表と言えるものです。象革と牛革の違いは何でしょうか?ちょっとだけ調べてみました。
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希少価値の高い象革
エレファントレザー、希少価値が高いのでエキゾチックレザーとも言われます。エレファントレザーの財布の魅力はなんといってもその丈夫さと耐久性です。摩擦に対しても強いのでその革製品を長く使うことができます。手に入りにくく長持ちするというところが魅力的です。他の革製品は模様が無かったりあっても単一模様のリーピートのような革がほとんどです。
しかし、象革は単一の文様ではないので、手にした本人だけが持てる世界でただひとつの財布になります。
象革が手に入りにくい希少性の高い革である理由
象革の希少性は、「ワシントン条約」が関係しています。象は、1989年のワシントン条約により、商用での捕獲が禁止となっています。
よく耳にするワシントン条約とは、絶滅のおそれのある動物の国際取引に関する条約のことです。 この条約が締結されてからは、象の輸出入が全面的に禁止されています。 つまり一般市場で見かけることはほぼ皆無になりました。
現在、流通している象革は、 アフリカ・ジンバブエの自然公園内で、生体保護のために限定的に捕獲した象革のみが、流通しています。その数はごく一部であり、レアなレザーであることには変わりありません。
象革は開運力もある革財布として有名に
象はインドでは神、西洋では幸せの証、日本では自己啓発の象徴とされ、その開運的な力を題材とした書籍やテレビ番組が放送され一躍有名になりました。
ガネーシャはヒンドゥー教の神の一柱とされています。
幅広い革製品に使われている牛革
比較的安価で手に入りやすいレザーです。革製品で最も流通・利用されている牛革は、 食肉加工の過程で生まれた副産物といっても過言ではありません。今流通している牛革製品の多くは、本来は食肉で使われた個体の革部分です。量的にも多く安定的に供給される革です。 牛の月齢や雄雌などにより、種類や呼び名が違います。 使用範囲も多種多様で、幅広い革製品で愛されています。
一番多く出回っているのは生後2年以上の雄の牛です。それも無駄なケンカを減らすため生後6か月以内に去勢した牛です。これにより、革自体に傷がつかないようになっています。2年経った牛は成牛のため、とれる皮革面積が大きく、利用しやすいため流通するには都合のよい皮革になっています。
牛革はソファなどの革張り家具、バッグや財布などのファッションアイテムに、野球のグローブや各種ボールなどスポーツ関連の製品にも使われたりします。広く各分野で浸透された革製品に適した皮革です。
象革・牛革どちらにする?まとめてみると
牛革も使い方次第で長持ちします。それに比較的安価に手に入るので本革の財布を手頃な価格で買いたい人には最適です。
象革は希少価値が高いレザーで、持っている人も少ないので誰に見せても自慢できるレザーです。しかし、その希少性のため価格はエキゾチックレザーの中でもトップクラスになっています。革自体は耐久性があり丈夫です。長く使いたい!他の人とは違う革財布を持ちたい人には象革財布が最適です。